備忘録と、日々の泡


by tessai-bose
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【最終第58回響読】三角定規、カマキリ、夢(P463~P472) 12月24日

「ぼくはこれから夢を見るんだよ」

ここでいう夢は希望ではなく、正真正銘の夢です。そして、その夢は『虚人たち』や『幻想の未来』といった他の作品世界、はては『虚航船団』をめぐる様々な現実の騒動、もちろん我々の日常にも繋がっていくのだと思えます。
しかし、これが神話であるならば、彼が新しい世界(鼬と文房具のハイブリッド)のアダムとなるはずですが、イブはどこにいるのでしょう。糊の子どもならいっぱいいそうだけど(笑)

異質なもの同士の融合が想像力であるのだから、まさに想像力の象徴が登場して、この物語は終わります。
想像力は、異質なものを懐かしさに変える力。文房具のような瑣末なものが、活き活きと語り始めます。
神話とは、それぞれの読者にとってのそうした新しい世界のはじまりのことだったのかもしれません。


読書会、機会があったらまたやりたいナ。
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by tessai-bose | 2011-12-24 11:35 | 筒井関係